型枠解体とは?

型枠解体とは、コンクリートを型枠内に流し込み、完全に固まったら不要な型枠を取り除く作業のことです。型枠解体は鉄筋コンクリート造の建築物をつくる上で、重要な作業の一つです。建築物を取り壊すだけが解体ではありません。
型枠解体には決められた手順があり、手順を誤ると型枠が崩れて大きな災害に繋がります。
解体する型枠のほとんどは木材で再利用を前提としています。そのため慎重な作業が必要です。

型枠解体工事の手順

型枠解体をやってみたいな、どんな風に仕事を進めるのかな?と気になる人も多いでしょう。ここでは型枠解体工事の手順を大まかに解説します。

型枠解体の手順①建て入れパイプや金物の取り外し

組み立てた構成材の傾きなどを補正するパイプサポートやチェーンなどを取り外します。

型枠解体の手順②インパクトドライバーを用いてフォームタイを外し、整理

フォームタイを緩めて、端太パイプを外します。

型枠解体の手順③型枠パネルの釘を抜き、壁→梁側→梁底→床版の順で型枠を解体

一般的にそれぞれ日数を設け、安全を確認しながら慎重に作業を進めます。

型枠解体の手順④片づけ

建物の内部を清掃し、内装仕上げの業者へ現場を引き渡します。 

型枠解体のツラいところ

型枠解体のツラいところ①荷上げなど重い荷物を運ぶ

型枠解体ではコンクリートが固まったら型枠を解体して、転用できるものは別の現場でも使用します。解体した型枠やパイプは重いので移動させるだけでもひと苦労です。バケツリレーの要領で材料を上の階まで運ぶことも少なくありません。現場によっては材料の荷上げだけで1日かかることも。

型枠解体のツラいところ②夏は暑く、冬は寒い

建設業界の共通ではありますが、型枠解体の現場も夏は暑く冬は寒いです。
既存の建物で電気工事や空調工事をする仕事なら、エアコンが効いた中で快適に作業を進められるでしょう。しかし、型枠解体の仕事は建物の骨組みを解体するので外仕事です。
特に雨や雪など悪天候は、なおさらキツイと感じる人も少なくないでしょう。外で作業をするうえで、熱中症対策も欠かせません。

型枠解体のツラいところ③昔気質な先輩がいる

建設業界は職人気質でガンコな人が多いです。気性が荒く、クセの強い人とも作業を進める必要があります。

会社によってはパワハラが横行しているところも。

型枠解体のツラいところ④危険を伴う

型枠解体には危険が伴うので、手順や注意点は少なくありません。
例えば、

・墜落の危険性がある場所では水平ネットなど養生を確認
・横端太パイプを取り外す際、足に落とさないよう気をつける
・たてパイプの取り外しは倒れやすいので注意

作業床が安全か墜落の恐れがないかを確認しながら作業を進めます。危険な場合は水平ネットや安全帯を使ったり、危険防止のため養生シートで覆ったりするなど十分な対策が大切なのです。

型枠解体のツラいところ⑤単調な作業

型枠解体は危険を伴い大事故につながるケースもあります。そのため手順も多く、注意すべきところも少なくないでしょう。しかし作業自体はシンプルなので、単調でつまらないと感じる人もいます。

型枠解体にやりがいはないの?

型枠解体は建設工事の重要な作業の一つです。型枠解体の仕事はツラいことやキツイことも多いでしょう。しかし14時や16時又は13時など早く作業が終わって帰れる日もあります。
体力に自信があり、どんどん作業をこなしたい人はぜひ一度チャレンジするのをおすすめします。また自分が関わった建物が完成し、人々の生活に溶け込んでいくのは達成感や誇らしい気持ちを味わえます。
需要はあるのに、人手不足なので重宝されるでしょう。また型枠解体を続けるなかでスキルアップも可能です。

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