型枠解体とは、コンクリートを型枠内に流し込み、完全に固まったら不要な型枠を取り除く作業のことです。型枠解体は鉄筋コンクリート造の建築物をつくる上で、重要な作業の一つです。建築物を取り壊すだけが解体ではありません。
型枠解体には決められた手順があり、手順を誤ると型枠が崩れて大きな災害に繋がります。
解体する型枠のほとんどは木材で再利用を前提としています。そのため慎重な作業が必要です。
型枠解体をやってみたいな、どんな風に仕事を進めるのかな?と気になる人も多いでしょう。ここでは型枠解体工事の手順を大まかに解説します。
型枠解体の手順①
まずはパイプや金物の取り外し作業。
組み立てた型枠の傾きなどを補正するパイプサポートやチェーンなどを取り外します。
型枠解体の手順②
インパクトドライバーを用いてフォームタイを外しパイプを解体。
解体したパイプを整理します。
型枠解体の手順③
型枠パネルの釘を抜き、壁→梁側→梁底→スラブの順で型枠を解体
一般的にそれぞれ日数を設け、安全を確認しながら慎重に作業を進めます。
型枠解体の手順④
解体後は建物の内部を清掃し、内装仕上げの業者へ現場を引き渡します。
型枠解体の良いところ①すぐ働ける
型枠解体では正確、迅速な対応が不可欠です。そのためには、決められた手順やルールはしっかり守る必要があります。ただ作業自体はシンプルで必要な資格あまりないので、体力に自信がありしっかり働きたい人におすすめです。
需要があるにも関わらず人手不足が深刻な型枠解体。「働きたい!」意志があれば、すぐに働けるでしょう。最初は覚えることも多く、キツいと思う人も多いです。しかし技術を身につければ、重宝されます。
型枠解体の良いところ②体を動かすので爽快感を味わえる
体を動かすのは心地良いものです。座りっぱなしの事務作業が苦手な人、色々な場所で働きたい人は型枠解体が向いているでしょう。
仲間とコミュニケーションを取りながら、型枠解体という1つの目標に向かって作業を続けられる人は爽快感を味わえます。
型枠解体の良いところ③達成感がある
自分が関わった建物が完成したときの達成感は、なかなか味わえるものではありません。
型枠解体の工事中は危険が伴ったり、過酷だったりとツラく感じることでしょう。しかし完成した建物が、世の中の人々の生活に溶け込んでいく姿を見られるのは嬉しいです。
型枠解体の良いところ④周りに自慢できる
「あの建物には自分も関わったんだ!」と周りに自慢できるのもやりがいにつながります。
誰もが知るショッピングスポットなどの型枠解体に従事することもあるかもしれません。有名な建物の工事に関われるのはやりがいを感じたり、誇らしい気持ちになるのは当然のことです。
パートナーや子どもたちにとっても、自慢のパパになれるでしょう。
本気で型枠解体で働きたいなら、国家資格は必要です。体力に自信がある、やる気がある人誰でも働けます。
もし型枠解体の仕事に魅力を感じ、もっとスキルアップしたいなら「型枠支保工の組立て等作業主任者」の取得をおすすめします。
「型枠支保工の組立て等作業主任者」を取得する
型枠支保工の組立てはもちろん、型枠解体でも「型枠支保工の組立て等作業主任者」を必ず配置しなければなりません。「型枠支保工の組立て等作業主任者」は国家資格で、労働災害を防止するための作業主任者として従事します。
「型枠支保工の組立て等作業主任者」になるには、「型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習」を修了するのが必須です。
受講資格は、
・型枠支保工の組立てもしくは解体に関する作業に3年以上従事した人
・大学、高等専門学校もしくは高等学校で土木あるいは建築関連の学科を専攻・卒業し、そ の後2年以上に渡って型枠支保工の組立てもしくは解体作業に従事した人
主任者として型枠解体の工事に従事できるので、給料が大幅にアップするかも。
型枠解体は建設工事の重要な作業の一つです。型枠解体の仕事に興味があるなら、ぜひ一度チャレンジするのをおすすめします。需要はあるのに、人手不足なので重宝されるでしょう。また型枠解体を続けるなかでスキルアップも可能です。